ROASとは、Return On Advertising Spendの頭文字を取った略語で「広告の費用対効果」という意味です。かけた広告費用に対してどれだけ売上としてリターン出来たかを知る指標になります。ROASが高ければ広告の費用対効果が高いことを意味するため、ROASの高い広告の予算配分を高くしたり入札単価を上げるなどして活用し、広告費1円あたりの売上額や広告費用の回収率を知ることが出来ます。逆にROASが低い広告に於いては広告のリンク先のページを改善して効率的に広告を運用するために対策を練ることも可能です。このようにROASを活用することで運用している広告が売上に寄与しているかを数値で判断し改善することができます。ROASと似た言葉でROIがありますがROIとは”Return On Investment”の頭文字を取ったもので投資に対する利益という意味です。ROASが広告運用に対する売上を測る指標であるのに対し、ROIは広告費に対してどれだけ利益を得られたかを測る指標となります。また、ROIは”利益(広告経由の売上)+投資額(広告費)×100%”で算出することができ、これにより投資した額に対してどれだけの採算が取れたのかが分かります。この計算で数値がプラスなら利益が発生しマイナスなら損失が発生していることを表します。例えば、投資額50万円に対して利益が70万円出ていたとすると、70万円÷50万円×100=140%とROIはプラスの値になるため、利益を生み出していると判断します。ROIはパーセンテージで算出するため値が高くても投資額が少なければ利益率が少ない結果になります。また、現時点での数値のため長期的な施策には不向きです。広告運用に関しては、ROIとROASでは利益をベースとしたROIが重視される傾向があります。ROASは売上をベースにしていますが、どれだけ売上が高くても実益が伴わなければ企業にとってプラスとは言えないからです。広告を上手に運用するには、ROASとROIの両方で高い数値を出すことが望ましいと言えます。ウェブ広告では結果を測定しそれを可視化することが求められますがROASのメリットは売り上げに対する貢献度を把握し広告予算を適切に配分できるようになることです。ROASの高い広告に多くの予算を投下し、逆に低い広告に於いては予算を再検討するかランディングページを改善するなどしてROASを高める努力をします。ただし、売上額が高くても利益が少ない場合もあるのでROIと合わせて総合的に判断する必要があります。

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